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IoTの未来~スマート社会実現への道~

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IoTとは?

IoTとは、”Internet of Things“の略で、インターネットに接続された様々なデバイスや機器がデータを収集、交換、処理することによって相互に通信する技術のことです。 現在IoTは、産業や日常生活における幅広い領域に利用されており、自動化、効率化、リアルタイムでのデータ分析などの目的で活用されています。

近年では、この技術を家電に搭載した「IoT家電」が普及し始めたことを背景に、より身近な存在として感じることが多くなっているのではないでしょうか。

IoTを活用することで、業務の高効率化や生産性の向上という経済効果が期待されているため、日本だけではなくグローバルの様々な企業が積極的に研究開発に投資をしております

今回は、そのIoTにはどのような技術が用いられており、またどのように活用されているのかをご紹介いたします。

IoTに用いられる技術

IoTに用いられる技術として、以下の5つが挙げられます。

  • 検知技術:様々な環境の変化や物理量の変化を検知するための技術です。
     (具体例:光センサー、温度センサー、重量センサー)
  • 通信技術:インターネットや他のネットワークに接続するための技術です。
     (具体例:5G、Wi-Fi、LPWA) 
  • セキュリティ技術:IoTデバイスやネットワークの安全性を確保するための技術です。
     (具体例:デバイスの暗号化、ID認証、アクセス制御)
  • データ処理技術:センサーから収集されたデータを読み取るための技術です。
     (具体例:エッジコンピューティング、クラウドコンピューティング)
  • データ活用技術:BIを活用したデータの可視化や機械学習を活用した最適化を行うための技術です。
    (具体例:BI、AI、機械学習)

5つの技術について、より詳細にご説明いたします。

検知技術

デバイスやセンサー周辺の環境の変化を検知するための技術になります。IoTで使われるセンシング技術としては、超長距離の地点間での活用が期待される「リモートセンシング」と、温度・光・衝撃といった人間の感覚に即した情報を検知する「スマートセンシング」の2つが代表的です。

【具体例】

  • 光センサー
  • 温度センサー
  • 重量センサー

通信技術

IoTの各デバイスをローカルネットワークやインターネット接続するための技術になります。デバイスの用途に応じて通信速度や、距離、安定性、コストなどを検討して選定されます。

【具体例】

  • 5G
  • Wi-Fi
  • LPWA

セキュリティ技術

IoTデバイスやネットワークの安全性を確保するための技術になります。ネットワークに接続するという特性上セキュリティが脆弱になりやすいので、個人情報や機密情報を保護する必要があります。

【具体例】

  • デバイスの暗号化
  • ID認証
  • アクセス制御

データ処理技術

センサーが収集したデータの読み取りを行うための技術になります。近年では業態に応じたアプリケーションが多く提供されているため、より導入しやすくなりました。

【具体例】

  • エッジコンピューティング
  • クラウドコンピューティング

データ活用技術

入力されたデータの分析・可視化をするための技術になります。企業や組織がデータを有効活用するための基盤になります。

【具体例】

  • BI
  • AI
  • 機械学習

コンサル業界やSIerの取り組み事例

IoTに関する5つの主要な技術についてご説明しましたが、実際にコンサル業界やSIerがどのようなプロジェクトを行っているかをご紹介します。

【紹介事例】

NTTデータ/経済産業省実施プロジェクト:「物流MaaS」
TIS /スマートビルディング内でのロボット活用支援
日立製作所/工場のスマート化支援

NTTデータ/経済産業省実施プロジェクト:「物流MaaS」

NTTデータは、三菱ロジスネクスト株式会社と株式会社島津製作所と共同で、経済産業省が実施する「物流MaaS」の実現に向け、IoTセンサーを用いてトラック積卸しを中心とした荷役作業の可視化に取り組みました。

この可視化により、作業環境の改善やルート変更によるドライバー負荷軽減や過積載の防止、車両の突発故障の未然防止による円滑な業務の実現などの効果が見込まれます。
将来的に積荷情報とのデータ連携が進んでいくことで、着荷主側での作業効率改善やマッチングによる積載効率の向上にもつながると考えられます。

今後も、この実証により得られた結果を活かして可視化の深耕とトラックデータとの連携を進めることで、一日も早い社会実装に向けて取り組んでいくと見られます。

引用:
NTTデータ/物流の2024年問題解決に向けたIoT活用による荷役作業の可視化を実現
~経済産業省「物流MaaSの実現に向けた研究開発・実証事業」にて協創を加速~

TIS /スマートビルディング内でのロボット活用支援

TISは、NTT Comと共同でサービスロボットやセンサー、カメラなどのIoTデバイスを統合管理する「RoboticBase」を用いて、スマートビルディング内の設備とサービスロボットの連携を実現しました。
これにより、多くのメーカーのサービスロボットが接続できるようになった他、運搬・清掃ロボットの自律走行によるエレベーター乗降や、セキュリティドアの通過を可能にしました。

この仕組みは「東京ミッドタウン八重洲」に採用されており、現在このビルでは複数企業の搬送・清掃・警備のロボット計19台が本導入され、オフィスビル内のDX活性化への貢献が期待されています。

現状ではフードデリバリーの自動運搬を目的として、ロボットが1Fロビーで配達員から商品を受け取り、自律的にエレベーターに乗ってオフィスの注文者に直接届けるといった活用が想定されています。
今後も、新たな活用方法について検討していくと見られます。

引用:
TIS/TIS、NTT Comと連携しスマートビルディングのロボット活用の高度化を実現
~複数メーカーのロボットとビル設備の連携によりロボットの稼働領域を拡張、自律的なエレベーター乗降も実現~

日立製作所/工場のスマート化支援

日立製作所は、自身が開発した「IoTコンパス」を用いて、工場内に散在するOTデータおよびITデータを収集し、それを利用することにより、スマート工場実現への支援を行っています。

今までは、形式が異なる各設備の稼働データや、各種業務システムのデータの変化を見逃さないためのノウハウが不良品検出に必要だったため、対応できる人材が限られていました。
この技術により、各工程の多種多様なデータを一つに集約でき、工場全体を俯瞰する視点で設備の状態や製品の品質、生産計画などのデータを抽出、分析をすることが可能になりました。

今後は、デジタルツイン技術も取り入れることで、サイバー空間に再現した生産ライン上で何らかのトラブルが発生した際の原因を特定したり、業務改善の施策を検討・試行も行っていくようです。

引用:
日立製作所/次世代のスマート工場をめざし、IoTデータを活用
~生産現場デジタルツイン化ソリューション「IoTコンパス」~

将来展望

IoTの将来展望は非常に期待されており、今後はAIやエッジコンピューティングなどの新たな技術との融合も相まって、IoTの普及がますます加速し、多くの分野で新たな革新をもたらすと思われます。

これにより、生産性が向上し、資源の効率的な利用が促進されるとともに、人々の生活がより便利で快適なものになることが期待されます。

また、クラウドネイティブなアプローチやゼロトラストに準拠した製品・サービスの開発も進んでいくでしょう。さらに、IoTやエッジコンピューティングなどの新たなテクノロジーの普及に伴い、ゼロトラストの範囲はますます広がると予想されます。

IoTのメリット

  • 生産性の向上
  • リアルタイムのデータ収集と分析
  • 顧客体験の向上
  • 新しいビジネスモデルの創造

IoTのデメリット

  • セキュリティリスク
  • 互換性の問題
  • 技術的な課題

富士誇(フジコ)の見解

IoTは、現代社会における革新的なテクノロジーの一つであり、これから先も日々開発が続けられていくことにより、もっと多くの分野での活用例が増えていくと思われます。

特に今後は、IoTや先進技術を活用することで都市や地域をより効率的かつ持続可能なものにするための「スマート社会」の実現に向けて、その需要は非常に高まって行くと思われます。
その中で、IoTに関して以下の職種の市場価値が高まっていくと見られます。

  • セキュリティエンジニア
    IoTデバイスやそのネットワークのセキュリティを確保するための、セキュリティエンジニアの重要性は高まるでしょう。デバイスの脆弱性評価、暗号化技術の導入、セキュリティポリシーの策定などが求められると思われます。
  • データサイエンティスト
    IoTからの大量のデータを分析し、洞察を得るデータサイエンティストの需要が上昇すると予想されます。機械学習や統計解析、データ可視化などのスキルを身に着けておくと尚よいでしょう。
  • プロジェクトマネージャー
    IoTプロジェクトの計画、実行、監視を担当するプロジェクトマネージャーも市場価値が高まっていくと考えられます。プロジェクトマネージャーにはIoTへの深い理解とプロジェクト管理能力が求められるでしょう。
  • ITコンサルタント
    IoTの実装には技術的な課題や煩雑さが伴うため、企業や組織が適切な技術を選択し、且つ効果的に導入するためのアドバイスを行うITコンサルタントの需要は増していくでしょう。IoTの適用範囲は多岐に渡るため、様々な分野の知見があると良いでしょう。

少しでもIoTに関してご興味があり、転職をお考えの方は、コンサルファーム・SIerを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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記事作成者:株式会社富士誇 吉田 爽汰

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