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NTTデータとアクセンチュアの違い

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NTTデータとアクセンチュア、どちらもコンサル/Sler業界のトップ企業です。

現在転職をお考えの方の中には、自分はどちらに志望すべきか、もしくは転職活動が成功されても、自分はどちらの内定を受諾するべきか決めかねる方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、求職者のみなさまに向けて、それぞれの企業でどんな案件に携われるのか、抱えるプロジェクトの違いから両社を比較していきます。

NTTデータの基本情報

NTTデータの基本情報は以下の通りです。

従業員数:195,100人
平均年収:852万円
平均年齢:39歳

参照:NTTデータ/社員数等データ

また、NTTデータは世界第3位データサーバー事業者であり、 データサーバーを重要な事業基盤と位置付けています。

NTTデータの戦略

NTTデータの2023年3月決算短期資料によると、戦略は以下の通りです。

・ITとConnectivityの融合による新たなサービスの創出
・コンサルティング力の強化
・先進技術活用力とシステム開発技術力の強化

ITとConnectivityの融合による新たなサービスの創出

海外事業NTT Ltd.の統合によるグループ内の連携強化により、Edge to Cloudのサービスの提供力の強化に取り組む姿勢です。

コンサルティング力の強化

社内でのナレッジのアセット化や、テクノジーコンサルティング&ソリューション分野の新設など、上流案件獲得を目指したコンサルティング力の強化を進めています。

先進技術活用力とシステム開発技術力の強化

先端技術を成熟度に応じてEmerging, Growth, Mainstreamの3つに分類した上で、
特に、Mainstreamのなかの、市場成長率の高いServiceNow、サイバーセキュリティーの二つに注力することで、事業成長全体の加速を見込んでいます。

参照:NTTデータ/統合レポート2023

NTTデータで携われる案件

以上の戦略を踏まえ、
NTTデータの案件には以下の傾向があると考えられます。

データセンター/クラウド系に強い
loT案件が多い
EAS案件が多い

データセンター/クラウド系に強い

先述したように、
NTTデータは世界第3位のデータセンター事業者として、データセンターを最も重要な事業基盤と位置付けています。実際に2023年は3500億円の投資を行い、市場成長率以上の拡大を目指しています。

よって、データセンター関連の案件に携わりたいと考える方にとって、
ベストマッチであると言えるでしょう。

加えて、Telepass社と複数年にわたる協定を結び、全てのプラットフォームをGoogle Cloudに移行する大型案件を抱えるなど、クラウド系も強い企業といえます。

loT案件が多い

戦略の一つに、「ITとConnectivityの融合による新たなサービスの創出」を掲げていることから、
今後IoTに関連する案件を多く抱えていく可能性があります。

実際に、既に数多くの以下のソリューションを創出しています。

【ソリューション事例】
・Amazon Alexaを用いた高齢者とのコミュニケーションサービス「ボイスタ!」を、高齢者施設・地方自治体向けに提供開始
・迅速で的確な対応が必要とされる災害時に、行政や企業の効率的な防災情報収集を実現し、先回りした災害対応の検討・判断を支援するプラットフォーム「D-Resilio®連携基盤」の販売開始
・ららぽーとTOKYO-BAY周辺の渋滞を解消する目的で、トヨタのコネクティッドカーデータを活用した渋滞解消の取り組み開始

EAS案件が多い

EASとは、特にServiceNowを活用した、企業が業務の効率化やデジタルトランスフォーメーションを実現するために利用される包括的なサービスのことです。

NTTデータは、ServiceNowを含めた注力技術に2023年度約260億円の投資を行いました。

現在国内だけで250名のコンサルタントがServiceNowに特化した体制があり、
東急電鉄株式会社の経理業務をDX・ペーパーレス化するなど、既に7年以上の実績があります。

アクセンチュアの基本情報

アクセンチュアは世界約120か国以上に拠点を持つグローバル企業で、
基本情報は以下の通りです。

従業員数:23,000人
平均年収:868万円
平均年齢:34歳

参照:Openwork/アクセンチュア

アクセンチュアの戦略

アクセンチュアの360°Value Report 2023で、とりわけ重要なテクノロジーとして、クラウド、データ、AI、セキュリティの4つを挙げています。その上で以下の計画を発表し、AIへ注力する姿勢を見せました。

・データとAIに今後3年間で30億ドルを投入する計画
アクセンチュアは、2023年6月、データおよびAI関連事業への投資として今後3年間で30億ドルを投入する計画を発表しました。

この計画により、既に1500の特許をもつデータおよびAI関連事業を拡充し、新しい業界ソリューションを提供していく見込みです。併せてクライアントのAI戦略における意思決定を支援するプラットフォーム「AIナビゲーター for エンタープライズ」を立ち上げ、生成AIなどの価値を最大化させる目的で「アドバンストAIセンター」を設立しました。

さらに、今回の投資の一環として、新規採用、企業買収や社員育成を通じて、AI専門人材を8万人まで倍増させる予定です。専門人材以外にも25万人以上の社員に向けて、最新AIツールのスキルを習得するためのトレーニングを提供するそうです。

一連の計画について、アクセンチュアの会長兼CEOであるジュリー・スウィートは以下のように述べています。

“あらゆる分野でAIへの関心がかつてなく高まっています。アクセンチュアがデータおよびAI関連事業に大規模な投資を行うことで、お客様のAIに対する態度変容を促し、さらなる価値創造にむけた明確なビジネスケースと責任あるAI運用指針に基づいた支援が可能になります。技術が成熟し、明確な価値を提供できるようになった今、AIを導入し、その活用の幅を広げて基盤を固める企業は、ビジネス変革を加速させ競争優位を築くことでしょう。”

参照:アクセンチュア、お客様の変革のさらなる加速に向け、AIに30億ドル投資へ

アクセンチュアで携われる案件

以上の戦略を踏まえ、
アクセンチュアの案件には以下の傾向があると考えられます。

データ/AI関連に強い
メタバースなど成長領域が得意

データ/AI関連に強い

先述したように、アクセンチュアはとりわけAIに注力しており、
大規模な投資とともに、AI専門人材を倍増させる計画を発表しました。

これに伴い、現在AIへの専門性を持つ方だけでなく、
これからスキルを身につけたいと考えている方にもチャンスがあります。

メタバースなど成長領域が得意

アクセンチュアは、Web3やメタバースなどの前衛的な成長領域に対して、非常に前のめりな姿勢です。
その領域への投資を加速させるのはもちろん、自社の施策として積極的に取り込んでいます。

例えば、メタバース上にバーチャルオフィス”N Floor”を構築しました。
実際に新入社員のオンボーディングに役立てており、2022年時点で既に、150,000 人の新入社員が アクセンチュアでの初日にメタバースから働いています。

このようなアクセンチュアの特徴から、成長領域の案件に携われる可能性が高いといえるでしょう。

富士誇(フジコ)の見解

今回は、求職者のみなさまに向けて、
NTTデータとアクセンチュアを、「どういった案件に携われるのか」という視点で比較してきました。

富士誇の見解をまとめると、以下です。

【NTTデータをおすすめしたい候補者様】
・データセンターで働きたい
・loTやEASなどメインストリームに携わりたい

【アクセンチュアがおすすめしたい候補者様】
・AIスキルを役立てたい/手に入れたい
・メタバースなど成長領域に携わりたい

それぞれの企業で、実際にどんな案件に携われるのかイメージがつき、
現在転職をお考えの方に少しでもお役に立てれば幸いです。

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記事作成者:株式会社富士誇 海野愉里

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