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コンサルティングファーム転職
2022.08.04

SIerでのキャリアアップ

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SIerで働くために必要なスキル・資格

SIerでは様々なIT技術を扱うITエンジニアが働いています。SIerで働くにあたり、習得しているとよい代表的なスキルや資格をご紹介します。


SIerで働くために必要なスキル・資格
SIerの将来性
SIerにおけるキャリアアップ
まとめ


情報処理技術者試験

経済産業大臣が行う、情報処理に関して必要な知識及び技能を問う日本の国家試験です。システムを構築・運用する「技術者」から、システムを利用する「エンドユーザー」まで、ITに関係するすべての人に活用される試験となっています。特定の製品やソフトウェアに関してではなく、情報技術を取り扱う者にとって知るべき原理や基礎となる技能を幅広く身に付けることができます。

AWS クラウドコンピューティング認定資格

AWS クラウドコンピューティング認定資格は、Amazon Web Services, Inc. が提供するクラウドコンピューティングサービスであるAmazon Web Services(AWS)のクラウドに関する認定資格です。3年間有効で、資格更新には上位試験または現行の同一レベルの試験に合格する必要があります。試験はピアソンVUE および PSI を通じて配信されています。

基礎レベルからプロフェッショナルレベルの認定資格は、AWSを適切に運用・構築するための知識やスキルを認定する資格です。専門知識の認定資格は、「セキュリティ」、「データベース」、「機械学習」、「ネットワーク」、「データ分析」の専門分野に特化した認定資格となっています。

Oracle認定Javaプログラマ

日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格。業界標準に準拠した高度なスキルを証明できる資格。難易度別のグレードは、「Bronze(ブロンズ)」(Java初学者向け)、「Silver(シルバー)」(初級Javaプログラマ向け)「Gold(ゴールド)」(中級~上級Javaプログラマ向け)となっています。

Cisco技術者認定

シスコシステムズ製品に関するIT分野のベンダー資格。ネットワークの設計や運用、関連技術などの能力を証明する資格となっています。

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)は、アメリカの非営利団体であるPMIが主催している国際資格で、プロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識をはかるものとなっています。

「試験申込時から遡って8年以内に、一定時間以上の実務経験(大卒者:4500時間/高卒者:7500時間以上)と、一定期間以上のプロジェクトマネジメントの経験(大卒者:36か月/高卒者:60か月以上)があること」、また、「PMI認定の教育機関による研修を35時間以上受講し、修了証明書を試験申込時に提出すること」の2点が受験資格となっています。受験申請は米国のPMI本部で行うため、実務経験などを英文で入力する必要があります。

PMPは、過去にある調査で「取得して効果が得られた資格ランキング」にて1位を獲得しています。

プログラミング言語

IT未経験者でも比較的容易に習得できるHTML/CSSやJavaScriptから、難易度の高いC言語、Java、Pythonなど、多くのプログラミング言語を習得することで多様な分野で活躍することができます。

論理的思考能力

クライアントに対してシステム開発の提案を行うにあたり、物事を体系的に整理し筋道を立て考えることのできる「論理的思考能力」は欠かせません。 

SIerの将来性

「2025年の崖問題」など、SIerの将来性を危ぶむ見解もありますが、ここではSIerの将来性を考えていきます。

DX人材の不足

各企業や官公庁での急激なDX化の推進によりSIerへの依頼は多く、人材の育成も追いつかずIT業界は人材不足が課題となっています。SIerの需要は当面続く見込みです。
 

クラウド化が難しい大規模システムの存在

2018年9月の経済産業省のDXレポートで、「2025年の崖問題」という言葉が登場しました。これは、2025年現在で21年以上稼働している基幹システム(いわゆる”レガシーシステム”)が全体の6割以上となり、かつそれらのシステムを支えてきたエンジニアが大量に引退を迎えることを危惧するものでした。稼働中のレガシーシステムを新規システム開発をせずクラウド移行するケースが多くなっていますが、一方で大規模なシステムはクラウド化が難しいため、SIerの仕事がなくなることはないと言えるでしょう。

開発体制の変化

従来のシステム開発は、上流から下流へと進めるいわゆる「ウォーターフォール開発」の手法を取り、開発スピードは必ずしも早いものではありませんでしたが、昨今ではテストと実装を繰り返すことでスピーディーな開発を実現する「アジャイル開発」の手法を取るSIerも現れてきています。

業界構造・労働環境の変化

長年SIer業界ではピラミッド型の多重請負構造による労働環境の問題が指摘されていましたが、前述の通り、新興のSIerにおいては上流から下流までを全て自社にて一気通貫で請け負うなど、改善が見られるようになってきました。

SIerにおけるキャリアアップ

それでは、SIerにおいてはどのようなキャリアアップを積んでいくことができるのでしょうか。

自社内でのキャリアアップ

SIerでのキャリアパスとしては、プログラマー→システムエンジニア→プロジェクトリーダー→プロジェクトマネージャーとキャリアを重ねていくのが一般的な流れでしょう。未経験からでもスタート可能なプログラマーなどからキャリアを始め、プロジェクトを経ての経験や自ら学んだスキルを元に、より難易度の高いキャリアに進みます。
上流の業務を希望するのであれば、例えば企画であればITスキルだけでなくコミュニケーション能力や資料作成能力を磨くなど、日頃から自身の希望する業務や案件にアサインされるよう学びを重ねることが大事です。

また、自社内でプロフェッショナル人材を目指し、その中でスキルアップを図るのもよいでしょう。例えば「ITアーキテクト」は、企業の経営戦略に基づきシステム全体を設計し、ITとビジネスを結ぶ橋渡しの役割を担い、 ITに関する幅広い知識に加えビジネスに関しても深い理解が必要なため大変高度な職種とされ、情報処理技術者試験のうちスキルレベル4の「高度情報処理技術者試験」の一つとなっています。

ITエンジニアの職種を変える

ITエンジニアには担当する領域や分野により様々な職種が存在します。例えばデータベースの開発・設計・運用管理を行うデータベースエンジニアは未経験からの募集は少なく、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアの経験者からの転職者が多いと言われています。 また、セキュリティを考慮したネットワークの設計・構築、テストを行うセキュリティエンジニア は、ネットワークに関する高度な知識が必要なことからネットワークエンジニア経験者が転職するケースが多いと言われています。それまで担当した領域の経験を活かし、より高度で専門的な職種への転換が可能です。

他のSIerへの転職

SIerは何系なのか、大手なのか中小なのかなど、会社により担当する案件の規模やそれに伴う待遇もまちまちです。一般的にはメーカー系やユーザー系は親会社の系列であることから経営が安定し給与や福利厚生面がよいとされたり、外資系では成果主義を取り入れ年齢問わず高収入がのぞめる可能性があります。自らの待遇やワークスタイルに合ったSIerをよく研究しましょう。

SIerは何系なのか、大手なのか中小なのかなど、会社により担当する案件の規模やそれに伴う待遇もまちまちです。一般的にはメーカー系やユーザー系は親会社の系列であることから経営が安定し給与や福利厚生面がよいとされたり、外資系では成果主義を取り入れ年齢問わず高収入がのぞめる可能性があります。自らの待遇やワークスタイルに合ったSIerをよく研究しましょう。

ITコンサルタントへの転換

ITコンサルタントは、システム開発に関わる一連の業務の中で最も上流である、クライアントへの課題のヒアリングなどを行い、実際に作業を行うSIerの選定にも関わります。自社でITコンサルタントを抱えるSIerも存在しますが、コンサルティング会社のITコンサルタントに転職する道もあります。
それまでIT専門に関わっていたところを、クライアントの経営陣にITを活用した経営戦略を指南することになり、経営などの知識も必要になりますが、大変やりがいのある職種です。またITコンサルタントで経たコンサルティング経験を元に、他のコンサルティング業務に携わるチャンスも広がります。

フリーランスとして独立

実力さえあればフリーランスとして独立することも可能です。SIerの社員であれば上から決められたプロジェクトにアサインされる形になりますが、フリーランスであれば自分のやりたい分野の案件に関わることができるかもしれません。常にITスキルを磨きブラッシュアップすることで、収入がアップし希望のワークライフバランスを取れる可能性も高まります。例えば全ての開発を一人で手掛けることのできるフルスタックエンジニアは、どこのSIerからも求められる職種の一つです。

事業会社への転職

前述したように、昨今では各企業でDX化が進む中で、SIerにシステム開発を依頼してきた側である事業会社でも、自社内でIT人材を育成を開始したりとITスキルや知識を持つ人材が求められています。それまでのSIerでの経験を活かし、事業会社でのIT担当者として働く選択肢もあります。 

まとめ

IT業界は日々進化し、新しい技術が次々に登場する変化がめまぐるしい業界です。IT業界、SIerでキャリアアップを目指すには、どんな系列・職種であっても、常に新しいIT 技術や情報に関心を持ち学び続けることで、キャリアアップにつながることでしょう。 

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